本編 第7回「夫人、普通はいや」
ハウスメーカーも劇的に決まり、本格的に家の中をアレコレどうするか考えていく時期に。
ここで簡単に間取りなど紹介
土地70坪
延べ床面積34.5坪
2階建て
大屋根
1階の見せ場はグランドピアノのスペースをとった広々リビング&塗り壁&吹き抜け
2階の見せ場は勾配天井を板張りにした寝室
もうこれだけで最高。と思っていたが…
話し合いが進むうちに、食器棚はシステム系はやだ、洗面室も工夫したい、洗面ボウルは益子焼がいいかも?など、どんどんアイディアがわいてくる。
特に最初にこだわったのが洗面室。一般的なシステマチックなものではなく、大きな木枠の鏡、広いカウンターで雰囲気を出そうということに。
ただこれが難しくて難しくて。避けられないバトル、デザイン性VS実用性。
特に1階はやはり実用性を捨てたくない…でも普通はいやだ…と毎回いろんな要求をしたものだった。
最終的には欲しい雰囲気、欲しい実用性をどちらも取り入れた素晴らしい洗面室が完成した。(ってまだ着工すらしてないんだけど)
こんな感じで、キッチンもちょっと工夫する。料理嫌いの夫人は、はじめキッチンはどうでもよかった。しかし、実例見学会でお世話になったある夫婦がオススメしていた家具屋に行ったところ、超かわいい食器棚発見。しかも激安。
きくりんに相談したところ、"キッチンとの完全な統一感"を捨てたとしても、とても良いと思う、しかも20万くらい下がる、とのこと。
こちらもやはり収納力、キッチンとの色合いの関係でかなり悩みまくったが、最終的にはまたうまいことやってくれました。大満足。
2階の洗面は益子焼のボウルを使うことに決定。しかも手作り体験でボウルを作ってくる
ちなみに、標準のシステム洗面台を入れるより+2〜3万(造作の鏡や取り付け費なども入れて)になる程度。
手作り益子焼ボウルは新築する人たちにぜひ勧めたいですね。安いし思い出になるし味わいがある。
こんな感じで、ハウスメーカー決定後2ヶ月くらいで一気に家の中の雰囲気が固まってきた。
まあとにかく楽しいったらありゃしない。勉強のために仙台の紫山展示場&分譲地、福島の展示場さえ見に行っちゃうほど我ら夫婦は北洲大好き家大好きになっていった。ホクシャー街道まっしぐらである。
そんなに色々こだわってたら、金額上がっちゃってんじゃない?と思われそうだが。チッチッチ。
きくりんの予算どりが優秀だったため、ほぼプラマイゼロ。上げたり下げたりで、予算の心配は全くなく楽しい家づくりが進んでいる。改めて、きくりん、優秀である。
さて、ここまで一気に、現在(9/20)までの出来事を書いてきたが、次回は番外編といこう。まだ何を書くかは決まってない。夫人の気分次第である。
それではお楽しみに。さらば。
本編 第5回 「夫人、軍配を上げる」
北洲と話し合いが始まる前、きくりんに宿題を出された。1日のスケジュールと、家の中の家具家電のサイズを全部書いてきてください。と。
「えぇ…めんどくせぇ…」
田舎の偏差値60の高校に入れるくらいには真面目に人生やってきた私とツレ、宿題はちゃんとやる。
しかしこの面倒な宿題が、北洲のイメージを大きくあげる材料になるのであった。
真面目なツレは、家に関する本をいろいろと読んでいた。ある評価の高い(amazonで)本に、「間取りから考えていくのではない、生活動線から考えていくことが大事」という文言があった。
住友林業では、すでに何度も話し合いを重ねて、図面も何度か訂正してもらったりしていた。それを母に見せたところ
「なんかこれジャマ、これ将来動かしたくなったらどうするの? 」
と、ダメ出しばかりされた。すごく良い間取りに仕上がってきたなと思っていた夫人は、最初は嫌な気持ちになった。しかしよくよく考えれば母の言う通り。
そのまま営業担当者に伝えて、少し直してもらったりしていた。その時点での間取り上の不安点は
⚪︎ダイニングテーブルを置かないプランだが、置きたくなった時に置けるスペースがない
⚪︎テレビを設置するための腰壁が、生活動線上邪魔なのではないか
⚪︎キッチンの横にトイレがある
⚪︎二階の子供部屋2部屋がなんか勿体無い
などがあった。
一方、その時点で北洲の図面はまだ出ていなかった。我らの生活スタイルや家に対する要望などの聞き取り、図面ができるまでは実例見学をすすめてきた。
実例見学では、どこのお宅も、「北洲大好き」が溢れていて、何より家を愛しているのがよく分かった。よう喋る夫婦ばかりだった。
中には、明らかに普段は無口そうなのに、家の話だけはめちゃくちゃする、みたいな旦那さんがいたりした。
さらに、北洲オーナーは、契約してからも、家が建ってからも、建てて10年以上経っていても、展示場や見学会に参加する人が多いことが分かった。
7月某日、ついに、北洲の図面が出る。
見る。
北洲のきくりんには、「とりあえず、今日明日、考えてみます」と言って話し合いは終わった。
が、その日の北洲からの帰りの車の中
「決まったね」
「決まったな」
「北洲、、だわ」
「北洲、、だな」
その瞬間、張りつめていたものがほどけた。我ら夫婦は、はしゃぐばかりだった。何この鮮やかな大逆転。
とは言っても、お互い言わなかっただけで、その1週間ほど前から、気持ちはかなり北洲に寄っていたことが分かった。
この日を境に、我らはガチホクシャーへと変身していくのである。
次回 「夫人、グッドエイジングゥ」
本編 第5回 「夫人、軍配を上げる」
北洲と話し合いが始まる前、きくりんに宿題を出された。1日のスケジュールと、家の中の家具家電のサイズを全部書いてきてください。と。
「えぇ…めんどくせぇ…」
田舎の偏差値60の高校に入れるくらいには真面目に人生やってきた私とツレ、宿題はちゃんとやる。
しかしこの面倒な宿題が、北洲のイメージを大きくあげる材料になるのであった。
真面目なツレは、家に関する本をいろいろと読んでいた。ある評価の高い(amazonで)本に、「間取りから考えていくのではない、生活動線から考えていくことが大事」という文言があった。
住友林業では、すでに何度も話し合いを重ねて、図面も何度か訂正してもらったりしていた。それを母に見せたところ
「なんかこれジャマ、これ将来動かしたくなったらどうするの? 」
と、ダメ出しばかりされた。すごく良い間取りに仕上がってきたなと思っていた夫人は、最初は嫌な気持ちになった。しかしよくよく考えれば母の言う通り。
そのまま営業担当者に伝えて、少し直してもらったりしていた。その時点での間取り上の不安点は
⚪︎ダイニングテーブルを置かないプランだが、置きたくなった時に置けるスペースがない
⚪︎テレビを設置するための腰壁が、生活動線上邪魔なのではないか
⚪︎キッチンの横にトイレがある
⚪︎二階の子供部屋2部屋がなんか勿体無い
などがあった。
一方、その時点で北洲の図面はまだ出ていなかった。我らの生活スタイルや家に対する要望などの聞き取り、図面ができるまでは実例見学をすすめてきた。
実例見学では、どこのお宅も、「北洲大好き」が溢れていて、何より家を愛しているのがよく分かった。よう喋る夫婦ばかりだった。
中には、明らかに普段は無口そうなのに、家の話だけはめちゃくちゃする、みたいな旦那さんがいたりした。
さらに、北洲オーナーは、契約してからも、家が建ってからも、建てて10年以上経っていても、展示場や見学会に参加する人が多いことが分かった。
7月某日、ついに、北洲の図面が出る。
見る。
北洲のきくりんには、「とりあえず、今日明日、考えてみます」と言って話し合いは終わった。
が、その日の北洲からの帰りの車の中
「決まったね」
「決まったな」
「北洲、、だわ」
「北洲、、だな」
その瞬間、張りつめていたものがほどけた。我ら夫婦は、はしゃぐばかりだった。何この鮮やかな大逆転。
とは言っても、お互い言わなかっただけで、その1週間ほど前から、気持ちはかなり北洲に寄っていたことが分かった。
この日を境に、我らはガチホクシャーへと変身していくのである。
次回 「夫人、グッドエイジングゥ」
本編 第4回 「夫人、セイトゥーマイセルフ」
北洲ハウジング、初の実例見学会。
目的のお宅に近づいてきて、地図を確認する………必要はなかった。
だってちょっと遠くからでも「あ、あれだ」って分かるもん。
立ち並ぶ家の中で際立っておしゃれな大屋根の家があった。ザ 北洲。
「絶対ここだろ」
住んでから4年目、若い夫婦と小さいお子さんの3人家族の家だった。お庭、玄関アプローチからもう北洲。奥さんは美人で旦那様もイケメン。家とヒトがお似合いだった。
●外観の衰えのなさ
周りの家も同じ頃に新築したということで良い比較になった。北洲のお宅は昨日建てた?くらいのレベル。
他のお家はやっぱり雨水の垂れた後とか、汚れとかだいぶ目立つ。
●家の中もオシャレ
展示場にひけをとらないセンス。塗り壁最高。塗り壁じゃなければオシャレ度3割減くらいになっちゃう。
(まあ住んでる人がこういう人だからなぁ…)
●勾配天井の寝室。展示場とは色々と違うはずだが全くガッカリしない。(毎日ここで寝てるのか羨ましいぜ)
●キッチンのカップボードや洗面台がシステム製品じゃない。奥さんが可愛いのを自分で探したり、担当者さんに相談したりして、大工さんに取り付けてもらったとのことだった。(オリジナリティ〜!)
当たり前だとは思うが、大手ハウスメーカーだと指定以外の製品を持ち込まれるのはまあまあ嫌がられるそう。
●夏場、冬場でも電気代が安い
断熱性にとにかく自信があるという北洲。そこに24時間換気システム(標準仕様)が加わり、エアコン代はあまりかからないとのことだった。(そういや7月なのに全くムシムシしない)
さらに、洗濯物は中に干すのが普通になり、外に干すことはなくなったとのこと。(虫レス!)
●ぶっちゃけたお値段
なんでも聞いてイイよスタイルで喜んでなんでも話してくれたご夫妻。
北洲についてはデザイン先行のイメージを勝手にもっていたのであまり気にしていなかった家の性能。
「冬あたたくて夏涼しく洗濯物は外に干さない」(つまり虫レス!)
これがマジでマジだということが、その後何軒か行った実例見学会で確信するのであった。
北洲で建てたお宅の夫婦、どこもよう喋る。彼らを「ホクシャー」と名付けた。
この頃夫人は珍しく悩んでいた。
それまで気持ちはもう住友林業だった。そもそも申し込み金なる5万円を払ってしまっている。
住友林業の家はハイクオリティで床の高級感が圧倒的で営業担当者もかなり信頼できて何の文句もない。
ツレも住友林業の気持ちでいたはず。北洲の株が爆上がりしていることを口に出したらもう後には引けない感があった。まだシーソーゲームをしていてほしかった。
その頃のワレワレの口癖
「まあ、まだ、五分五分だよね」
次回 「夫人、軍配を上げる」
本編 第3回 「夫人、北洲との出会い」
実家の仙台にいる母に、電話で家の話をする。ハウスメーカーを吟味しているところだと言うと、「北洲ハウジングは?」と言われた。
「北洲ハウジング…?」
仙台に住んでいた頃、そうあれは夫人がまだお年頃だった時、近所に、たいそうおしゃれな家が建った。赤い大屋根でレンガの壁のような、まるでシルバニアファミリーシリーズにありそうな家だった。
近所で「あのおしゃれな家」と言われるほど際立っておしゃれだった。当時から家に憧れをもってた夫人だが、その家は今でもはっきり思い出せるほどの外観的魅力をもっていた。
北洲ハウジングは、仙台、岩手に本社があり、そのため「冬の寒さに強い」を売りにしている。東北では名の知れたハウスメーカーであった。
「ホラ、川名(仮名)さんちだよ、あのおしゃれな家の」
母に言われるまで、少女時代に憧れたあの家の存在をすっかり忘れていた。しかし思い出したところで、どうせ高いんだろうし…おしゃれすぎてついていけないし…デザインが良いだけじゃあねぇと、あまり真剣に検討はしなかった。
住友林業と話が進む中、「一応」という感じで北洲ハウジングの展示場へ行くことに。
住友林業との話し合いの過程で全く不満なことはなく、むしろほぼ契約決定間際のことだった。しかも申し込み金5万も払ってしまっていた。
北洲ハウジング 某展示場、まずは外観。予想以上の圧倒的な見た目力。川名さんの家以上に私の好みのデザインだった。
家の中の特徴としては、生活動線を第一に考えたループプラン(部屋の行き止まりがない間取り)。住友林業のような高級な感じではないが、内装のセンスが独特で素晴らしい。そして極め付けが寝室の勾配天井(しかも板ばり)。これには我ら夫婦さすがにやられる。それでも、「ここまでやったらどうせ相当な予算オーバー」と思い、営業の方にはその場しのぎの対応をして帰ったのであった。
後日、北洲ハウジングの担当者(あだ名:きくりん)から、
「実例見学会行きませんか?住んでから4年目のお宅です。」と連絡が。
「え?完成仕立ての家じゃないの?」
「完成仕立ての家の見学もできますが、住んでから年数が経っている家の方をみてもらいたいのです。」
我ら夫婦は「もう気持ちは住友林業なんだけどなぁ…めんどくさいなぁ…」と思いながらも、やはり「一応」見に行くことにしたのであった。
次回「夫人、セイトゥーマイセルフ」
本編 第2回「夫人、初の実例見学会 」
話し合いの内容は資金計画、間取りについて。間取りについては、子どもがまだいない我々夫婦には、何坪くらい?何部屋ほしい?の避けられない質問に少々苦しんだが、とりあえず「4人家族想定で35〜40坪、二階は子ども部屋2部屋」にしておいた。そこで、予算、間取りが近いお宅を見せてもらう「実例見学会」に参加することに。ちなみに訪問する家は完成直後でまだ人が住んでいないお家。
以下、個人の感想。
【ダイワハウスの実例見学会 感想】
あれぇ…普通のおうちだ…。展示場レベルの広さがないと良さが感じられない。
とにかくふつう。
【住友林業の実例見学会 感想】
入った瞬間目に入った床、ああこれだ。この高級感サイコ〜!まさに「上質な家」。展示場の家をミニサイズにした感じ!
次回 「夫人、北洲との出会い」
本編 第1回 「夫人、初の住宅展示場」
ある水曜の朝、年休をとったツレと、だらだら住宅情報雑誌を読んでいた。
「読んでてもシャーネー。今から行こう、住宅展示場」
"住宅業界は水曜日はだいたい休み"ということを出かける直前に知って落胆→展示場自体はやっていると分かって喜ぶ、と、一喜一憂しながら展示場に足を運ぶ我ら夫婦であった。
まずは、ツレの職場で評判の良い「住友林業」の家を見学。対応してくれたお姉さんの感じが良い。やはり家自体も高級感に溢れてていて素敵。のちに「住友林業のウォルナットの床じゃなきゃイヤ!」と言うくらい気にいる。
初の展示場はこの二件ですっかりヘトヘトになりパンフレットだけ大量にもらって帰った。
この頃から、パンフレットの写真を見て気に入った家やインテリアがあったら切り抜いてフォトブックにはってこう(*゚∀゚*) と意気込んで、写真の切り貼りを始めた。が、記憶が正しければその作業をしたのはたった1日。しかもそのフォトブックは今現在「週刊少年ジャンプ」の下にうもれているのであった。夫人は「HUNTER×HUNTER」の大ファンなのである。
次回 「夫人、初の実例見学会」